日本の絵本
日がくれて、だれもいなくなった春の野原に、女の子がひとり、たっていました。エプロンのなかには、しろいこねこが、ねむっていました。野原にすててきなさいと、おかあさんにいわれたのです。
*本絵本は、1985年に発行した『やさしいたんぽぽ』(安房直子・ぶん 南塚直子・え)の絵を銅版画で全面的に描き直し、判型も大きくリニューアルしたものです。
発行日 | 2018年2月20日 |
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判型/サイズ | 28×22cm |
ページ数 | 27ページ |
ISBN | 978-4-338-26130-2 |
NDC | 913 |
定価1,650円 (本体1,500円+税)
1943年東京に生まれる。日本女子大学国文科卒業。在学時代から児童文学作品を発表し、やさしさあふれるファンタジーを書きつづけた。『風と木の歌』(実業之日本社)で小学館文学賞、『遠い野ばらの村』(筑摩書房)で野間児童文芸賞、『風のローラースケート』(筑摩書房)で新美南吉児童文学賞を受賞。その他、『うさぎのくれたバレエシューズ』『グラタンおばあさんとまほうのアヒル』(小峰書店)など著書多数。1993年没。
1949年、和歌山県に生まれる。津田塾大学卒業後、ハンガリー国立美術大学で油絵と銅版画を学ぶ。絵本に『やさしいたんぽぽ』『うさぎのくれたバレエシューズ』『エッフェルとうのあしあと』『たんぽぽヘリコプター』『海うさぎのきた日』(小峰書店)、『青い花』(岩崎書店)などがあり、画文集に『ブタペストの夢電車』(小峰書店)がある。『うさぎ屋のひみつ』(岩崎書店)で赤い鳥さし絵賞、『キリンさん』(小峰書店)で第4回日本絵本賞を受賞する。