幸子の庭
幸子の庭
幸子の家には、東京には珍しく広い庭がある。それは、曾祖父母が大切に手入れし、思いをこめて造った庭だった。だが、今は荒れほうだいになっている。ところが突然、96歳になる久子おばあ様が庭を見に上京することに!
定価1,650円 (本体1,500円+税)
在庫あり
お寄せいただいた感想
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船田真喜さん
庭が剪定されていくのを見て、しぼんでいた幸子の心が開いていく過程を読みながら、私のこころも丁寧に整えられていくように思いました。
庭造り、植物を育てるって、奥が深い! ただ自由に野放図にするということでもなく、木々1本ずつを生き生きと育てつつ、住む人との関わりや視線を考えながら庭を造っていくって面白いと感じました。
なにかつらいことがあったときに、それにただ向かい合うんじゃなくて、生活の中の、細かい枝葉のようなこと(庭に限らず)を丁寧にととのえていくって、心のありようにつながってくる大事なことだとも思いました。
道具や植物にこだわる職人さんの人生が合間合間に描かれるのも、すごく良いです。
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