『赤い鳥』創刊号
1918(大正7)年7月1日(赤い鳥社発行)
菊判(220×152mm)、78頁
表紙絵:清水良雄『お馬の飾』
『赤い鳥』って何?
小説家の鈴木三重吉を中心に刊行された、日本で初めての児童向けの童話と童謡の雑誌です。1918年7月から1936年10月の間に、196冊が発行されました。
鈴木三重吉ってどんな人?
広島県出身の小説家です。大学在学中に夏目漱石に認められ『千鳥』で作家デビューしました。卒業後も教師をしながら創作活動を続けていましたが、次第に児童文学への関心を深め、『赤い鳥』の刊行をはじめ、児童文学の発展に尽力しました。
写真:『赤い鳥』の主宰者 鈴木三重吉(1882-1936年)鈴木潤吉氏提供
『赤い鳥』にはどんな作品があるの?
教科書にも掲載されている新美南吉の『ごん狐』や、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』などは、『赤い鳥』で発表された童話です。また、日本ではじめての童謡『かなりや』も『赤い鳥』から生まれました。子どもの想像力を育てるために、子どもの「綴り方」「自由詩」なども掲載されました。